エアコン・冷蔵庫といった冷凍機器分野ではモレキュラーシーブは主に以下のような用途で使用されています。

・ 家庭用冷蔵庫、クーラーシステム内冷媒の乾燥・精製
・ 産業用冷凍機器システム内冷媒の乾燥・精製
・ カークーラーシステム内冷媒の乾燥・精製
・ 断熱用真空保持

冷媒乾燥

エアコン・冷蔵庫は冷媒を、圧縮機を使用して圧縮する工程とその圧縮された冷媒を膨張・気化させる工程によって閉回路内で液化-気化を繰り返すシステムによりなりたっています。
この冷媒中に水分が混入していると、蒸発管の凍結や系内の腐食、さらに圧縮機の潤滑油(エステル系等)の加水分解が発生します。

モレキュラーシーブが冷媒を吸着してしまうと冷媒が反応変質を起こす可能性があるため、モレキュラーシーブの細孔径を冷媒より小さく設計し、冷媒中の水分のみがモレキュラーシーブの細孔に入って吸着されるグレードを用いることで、冷凍サイクルの水分のみの吸着除去が可能となります。

本用途にはXH-がついたXH-9等が使用されますが、これらはEXTRA HARD-(強高度)の略で、圧壊や摩耗による粉化を低減したグレードです。

真空断熱

冷蔵冷凍機器には、冷却効率を高めるために断熱パネルが使用されています。モレキュラーシーブの優れた吸着特性を利用してパネル内のガスや各種不純物を吸着低減することで、真空性を高めて断熱効果を向上させ、断熱パネルのコンパクト化を実現しています。